iPadでジャンク本を読む

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買って1ヶ月、10冊くらいの本を裁断してpdfにして読んで使った感想。

第一に、読みたいけど所有したくない本を買えるようになった。
僕はいままで自分が本を買う基準を、値段と内容だと思っていた。けど実際は、質量(もしくは所有感)みたいなものが意識下でかなり重要な基準になっていたことに気づいた。(ここでいう所有感は、装丁とかデザインの話ではなく、「この本を読んでいると思われたい, 思われたくない, 思いたい」etc..というどちらかというと内容に絡む話です。)

例えば、100円でブックオフで売っている本に、所有欲を満たすものはほとんどない。それどころか金もらっても本棚に置きたくないものもある。けれどそういうジャンク本が、実は意外と読んでみたいというケースは結構あって、iPadを買ってからそういう本をわりと躊躇せず買うようになった。家の本棚に並べずスペースもとらないし人にも見られないので、「所有したくない欲」を傷つけないということなんだと思う。

あと紙の本を読むとき、ページを手で抑えるのに結構力をいれていたことに気づいたことも、あたりまえだけど新鮮だった。iPadだと手はページをめくる時以外必要ないので、両手をどうしてよいかわからない。ただ楽な一方、ページをばーっとめくってさがすということが出来ないのはかなりストレスがたまる。なので、面白い本は紙媒体のまま所有したいという思いもある。将来解決策が電子化できるのかは謎。

よって、面白い本は二冊買って一冊は裁断してpdf。もう一冊は本棚へという、楽園に向かっているのか地獄に向かっているのかわからない状況になっている。それと並行して、愛着もない技術書とかジャンク本をスキャンしてどんどん捨てて、空いたスペースに面白い物理的な書籍を揃える方向で、ブックオフとスキャナーを往復している。

Posted: July 4th, 2010 | Author: | Filed under: 技術, | Tags: , | No Comments »