ロケットストーブを作る 一斗缶編

年末に隠居体験をしたとき、暖房の大切さが身に染みて薪ストーブに興味をもちました。薪ストーブには時計型とよばれる簡易なものから二次燃焼室を備えた高性能のものまで様々な種類があります。そのなかで自作ができるロケットストーブが面白いと聞いたので調べてみました。ロケットストーブはオレゴンのLarryWiniarski博士が1982年に紹介したものらしく、以下の特徴があります。

  • 煙の少なさ
  • 断熱され高温に保たれた煙突(ヒートライザー)で強い上昇気流がうまれ、酸素が効率よく供給されるため完全燃焼しやすい

  • 燃焼効率の良さ
  • 完全燃焼するため、薪の量が1/5以下ですむという人もいる

  • 煙突の配置の自由さ
  • 強い上昇気流によって空気が押し出され、煙突を必ずしも上方向に伸ばす必要がない

  • 制作コストの安さ
  • 小型のものは一斗缶やペール缶を使って簡単に作れる

    チルチンびとなどの雑誌でよく特集されているのですが、二次燃焼室を備えた薪ストーブは煙突施工も含めて100万円くらいの費用がかかるらしく(特に煙突が高い)それに比べると1万円もしない予算で、しかも自作できるのはとても魅力的です。野外用の調理器具としても役立ちそうなので実際に作ってみました。

    使った材料と工具 (購入は東急ハンズと中野の島忠ホームズ)
    18L一斗缶 1,800円 / スチール缶直径12cm 4本(つなげてL字の煙突管に) 2,400円 / 鹿沼土18L 398円 / 鉄切狭 1,200円 / 革手袋 298円

    手順

  • 一斗缶の側面に穴をあけL字の煙突管を接続する
  • 鹿沼土を煙突の高さぎりぎりくらいまで敷き詰める
  • 薪をいれる入り口を半分に仕切る鉄板をいれる(空気穴)

    作るのにかかった時間は1時間弱で、煙突管が用意できれば10分くらいで作れると思います。3時間くらい燃やして芋や牡蠣を焼きましたが、吉祥寺の住宅地でも煙が気になりませんでした(ご近所談)。小枝のような薪でも、短時間で芋に火が通るので、災害時の煮炊き用にはとても心強いです。問題は都会の場合、薪をどこから手に入れるかだと思います。材木店より造園業者に相談するとよいとのこと。

    今まで薪ストーブを使ったことがないので燃焼効率は比較できませんが、制作しやすさと煙の少なさは実感することができました。すごく単純に言えば煙突を断熱でき、空気が流れこむ構造さえ確保できればどんな材料でつくっても良いみたいです。LarryWiniarski博士はレンガだけで作る例も紹介しています。できればいつか燃焼効率を高めて煙突でベンチヒーターを作ってみたいと思いました。

    参考にした資料

    特別編 <一斗缶でロケットストーブを作ろう!>

    rocket stove mass heater

    5分で分かるロケットストーブの原理 <改訂版>

    現代農業 2011年12月号 ロケットストーブ その「ケタ外れな燃焼効率」の秘密

    Posted: February 10th, 2012 | Author: | Filed under: outdoor, 食べ物 | Tags: , | No Comments »